フォンス・フローリス古楽院は、西欧中世・ルネサンス・バロックの時代の音楽を、主に歌のアンサンブルを中心として実践する人たちのための学びの場です。古い音楽にふさわしい発声の基本、記譜法、声と声によるアンサンブル、言語の感覚、音楽史の知識、そして古い音楽の持つ深い霊性と高貴な精神性を、様々な楽曲を通してともに楽しみながら学んでいきましょう

本年度は、オンライン講座で始まりますが、夏以降に対面講座を再開いたします。
いくつかの講座は、前期・後期の2期制となっており、後期は対面または動画での受講のいずれかを皆様方のご都合や状況に応じてお選びいただけるようになっております。
また対面歌唱講座では、2023年3月21日(水・祝)に行われる、フォンス・フローリス発表会にて、講座で学んだことを演奏発表いたします。
なお、新型コロナウイルスの感染状況によって、予定は変更となる可能性がありますことをあらかじめご了承ください。

オンライン受講

Web会議システム Zoom(ズーム)を使って決まった日時に開催します。受講にはインターネット通信環境とパソコン(マイクとカメラ使用)あるいはスマホやタブレット(Wi-Fi推奨)が必要です。資料を示しますので大きめの画面が望ましいです。講座は録画して受講者に配信いたしますので、当日欠席されても後日ご覧いただくことができます。

対面受講

感染予防対策を施したうえで、決まった日時に一つの会場に集まっていただき開催いたします。講座は録画されて動画受講生に配信されますことをあらかじめご了承ください。対面受講生の方も欠席された場合は、この動画をご覧いただけます。対面歌唱講座では、原則として発表会への参加が前提となっております。会場は、主に大森福興教会地下集会室(JR大森駅下車徒歩3分)を予定しております。

動画受講

対面講座を録画したものを、後日配信される動画をお好きな時間に視聴いただきます。メールなどで講師に質問することもできます。歌唱講座では、希望者に録音による歌唱指導も行います。発表会への参加はありません。

春期講座

Gs初めてのグレゴリオ聖歌
(オンライン)

講師: 花井哲郎
  • 2022年3月19日(土) 10:00-12:00
  • 全1回 3,000円

ミサや聖務日課といったキリスト教の典礼のための音楽として長い歴史を持つグレゴリオ聖歌は、まさに西洋音楽の源泉であり、また同時にすぐれた芸術的歌曲でもあります。そして中世・ルネサンス期のポリフォニー(多声音楽)や、その後現代にいたるまでの音楽にも影響を与えています。この講座はグレゴリオ聖歌が初めてという方のための講座で、どなたでも受講いただけます。通年講座「Gn グレゴリオ聖歌入門」への導入編でもありますが、この講座のみの受講も可能です。

Ms初めての中世音楽
(オンライン)

講師: 宮崎晴代 模範演奏:花井尚美
  • 2022年3月20日(日) 14:00-16:00
  • 全1回 3,000円

中世にはヨーロッパ各地で様々な聖歌、世俗歌曲、そして舞踏のための器楽曲など、多種多様な音楽が盛んに演奏されていました。この入門講座では14世紀までの音楽史を概観、歌唱の実演を交えて初学者にも分かりやすく解説します。またこれからじっくり学んでいけるよう、日本語で読めるお勧め文献や音源などの紹介をします。アダン・ド・ラ・アル Adam de la Halle の音楽劇《ロバンとマリオンの劇》を扱う4月からの本講座受講を検討されている方にうってつけの導入となります。

Rs初めてのルネサンス音楽
(オンライン)

講師: 花井哲郎
  • 2022年3月19日(土) 13:30-15:30
  • 全1回 3,000円

15〜16世紀の音楽は、オリジナルの写本ではすべて計量記譜法によって記されています。現代の楽譜とは異なっていて、その解読はルネサンス音楽の理解に欠かせません。この講座では全くの初心者のために計量記譜法を基本の基本から解説して、簡単な楽曲を歌えるところまでを目指します。合唱の心得がある方ならどなたでも受講できます。通年講座「Rn ルネサンス音楽入門」への導入編でもありますが、この講座のみの受講も可能です。

Ss初めてのソルミゼーション
(オンライン)

講師: 辻康介
  • 2022年4月2日(土) 19:00-21:00
  • 全1回 3,000円

1533年に北イタリアで出版されたある音楽の教科書によると、「ソルミゼーションとは階名を口に出して歌うことで、これによってあらゆる音程の元であるmi-faの音程を見極めることが極めて大事」とのこと・・・それがどうした?というのが正直な気持ちでしょう。ところが、このソルミゼーションでは1オクターヴ内に基本的なmi-faが2つも3つもあり、「シ」はありません。楽譜や鍵盤の上で同じポジションにある音も、後続の音が上がるのか下がるのかによって階名が異なります。つまり、旋律によって一つの音の名前が変わるのです。この階名唱は歌心を刺激します。初心者も達人も、まずはその原理を学んでみましょう。通年講座「S1 ソルミゼーション初級」への導入編でもありますが、この講座のみの受講も可能です。

通年歌唱講座

※前期講座に関しては講座スタート後の申込みも可能です。その場合終了回については講座全体を録画した動画をご覧頂きます。

Gnグレゴリオ聖歌入門

講師: 渡辺研一郎
  • 土曜 10:00-12:00
  • 前期(オンライン) 2022年4月16日 5月7日 6月18日 7月16日
  • 後期(対面または動画)10月15日 11月5日 12月10日 2023年1月21日 2月18日 3月18日
  • 発表会 2023年3月21日(火・祝)
  • 全10回と発表会 35,000円(後期動画受講の場合は 26,000円 ※発表会参加なし)

※前期、後期のみ、また前期受講後に改めて後期をお申し込み頂くこともできます:
前期4回 12,000円
後期6回(対面)と発表会 24,500円
(後期動画受講の場合は15,000円 ※発表会参加なし)

グレゴリオ聖歌は初めてという方、興味はあるけれど学んだことは無いという方、など初心者のための講座です。前期では、グレゴリオ聖歌の歴史、聖歌が育まれた典礼、旋法やネウマといった音楽理論について主に座学的に触れていきます。後期では、「アンティフォナと詩篇」「イントロイトゥス」「コムニオ」「ミサ通常唱」など、様々あるグレゴリオ聖歌のジャンルから各回のテーマを定め進めていきます。(発表会が予定通り開催される場合には、発表会の練習も併せて行います。)※本講座では受講者からの録音提出やsoundtrap等のアプリを使用したオンラインでの歌唱指導は行いません。

Rnルネサンス音楽入門

講師: 櫻井元希
  • 土曜 10:00-12:00
  • 前期(オンライン) 2022年4月9日 5月14日 6月11日 7月9日
  • 後期(対面または動画)9月10日 10月8日 11月12日 2023年1月14日 2月4日 3月11日
  • 発表会 2023年3月21日(火・祝)
  • 全10回と発表会 35,000円(後期動画受講の場合は 26,000円 ※発表会参加なし)

※前期、後期のみ、また前期受講後に改めて後期をお申し込み頂くこともできます:
前期4回 12,000円
後期6回(対面)と発表会 24,500円
(後期動画受講の場合は15,000円 ※発表会参加なし)

ルネサンス音楽を当時の楽譜で使われていた白色計量記譜法で歌う、初心者のための入門講座です。合唱団などでルネサンスの音楽は歌ったことはあるが、オリジナルの楽譜は使ったことのない方、古い音楽のア・カペラのアンサンブルは初めての方など歓迎です。教材として、合唱団のレパートリーなどとしてもよく知られているパレストリーナのミサやモテットを取り上げ、初めての方でも楽しく白色計量記譜法に親しんでいきます。ルネサンス・ポリフォニーの歌いまわしは、グレゴリオ聖歌を勉強することで理解がさらに深まりますので、グレゴリオ聖歌入門(Gn)を併せて受講されることをお勧めします。歌唱・合唱などの経験のある方ならどなたでも受講できます。

Gグレゴリオ聖歌に親しむ

講師: 花井哲郎 
アシスタント: 渡辺研一郎
  • 土曜 13:00-15:00
  • 前期(オンライン) 2022年4月16日 5月7日 6月18日 7月16日
  • 後期(対面または動画)10月15日 11月5日 12月10日 2023年1月21日 2月18日 3月18日
  • 発表会 2023年3月21日(火・祝)
  • 全10回と発表会 35,000円(後期動画受講の場合は 26,000円 ※発表会参加なし)

※前期、後期のみ、また前期受講後に改めて後期をお申し込み頂くこともできます:
前期4回 12,000円
後期6回(対面)と発表会 24,500円
(後期動画受講の場合は15,000円 ※発表会参加なし)

グレゴリオ聖歌の基本をひととおり学んだ方のための講座です。本年度は特に中世に栄えた続唱やトロープス、典礼劇など、近代・現代の典礼には含まれなくなった様々な聖歌を中心に歌っていきます。またザンクト・ガレンの古ネウマを参照しながらミサ固有唱の練習も行います。楽譜と参考音源を配布しますので、声を合わせてご一緒に歌ってみてください。ご希望の方には、録音をしてくだされば個別に歌唱指導もいたします。

Rルネサンス音楽:
ジョスカンの名曲を歌う

講師: 花井哲郎 アシスタント: 櫻井元希
  • 土曜 13:00-15:00
  • 前期(オンライン) 2022年4月9日 5月14日 6月11日 7月9日
  • 後期(対面または動画)9月10日 10月8日 11月12日 2023年1月14日 2月4日 3月11日
  • 発表会 2023年3月21日(火・祝)
  • 全10回と発表会 35,000円(後期動画受講の場合は 26,000円 ※発表会参加なし)

※前期、後期のみ、また前期受講後に改めて後期をお申し込み頂くこともできます:
前期4回 12,000円
後期6回(対面)と発表会 24,500円
(後期動画受講の場合は15,000円 ※発表会参加なし)

この講座では昨年に引き続きルネサンスの大作曲家ジョスカン・デ・プレの傑作の数々を、計量記譜法によるオリジナル譜を読み解きながら歌っていきます。今年度はモテットとシャンソンを扱います。歌いながらジョスカンに親しみ、最終的には(対面参加の方は)発表会に向けて曲を仕上げていきます。記譜法の基本を習得された方が対象ですので、初めて受講をご希望の方は「Rs 初めてのルネサンス音楽」をあらかじめ受講されるか、あるいは事前に個人レッスンをお申し込みください。取り扱うシャンソン(世俗歌曲)については「L 音楽史講義(講師:今谷和徳)」で詳しい解説がありますので併せて受講されることをお勧めします。

S1ソルミゼーション初級:
6音階名唱基礎(オンライン)

講師: 辻康介
  • 土曜 19:00-21:00
  • 2022年4月23日 5月21日 6月25日 7月23日
  • 全4回 12,000円

ドレミファソラの6音階による階名唱:ソルミゼーションは、7つの音名ABCDEFGと6つの階名を組み合わせるシステムとして、15世紀末までには音楽教育と理論の基礎となりました。この階名唱システムは、知識や理論としてはそれだけのものなのですが、実際にこれで古楽のレパートリーを歌ってみた時には、歌心を刺激され、古楽の旋律の美しさや、作曲家の意図を再発見できるものです。なにしろ、デュファイやジョスカンはもちろん、モンテヴェルディやJ.S.バッハの耳はこのシステムで育ったのです。ルネサンス・ポリフォニーをはじめ単旋聖歌やバロック音楽を題材に、6音階名で歌えるようになるための準備をしましょう。

S2ソルミゼーション中級:
ルネサンスの旋法論
(対面または動画)

講師: 辻康介
  • 土曜 19:00-21:00
  • 2022年8月27日 10月1日 10月29日 11月19日 12月10日 2023年1月7日
  • 全6回 21,000円 (動画受講の場合は 15,000円)

聖歌の調べを分類するために生まれた「旋法」理論は、デュファイやオケゲムの頃から、ポリフォニー音楽の旋律を作曲するための旋律論として語られ、作曲家達は歌詞にふさわしい旋法を選ぶところから仕事を始めました。旋法は音階の種類だけでなく、旋律的支配音、5度や4度のフレーズ、音域など様々な視点から論じられていますが、ここから浮かび上がってくる旋律の様々な特徴は、歌詞内容と深く関わっています。この講座では、実践的で心躍るヒントに満ち溢れたルネサンスの旋法論を学びながら、様々な曲を歌ってみます。曲目は参加者の編成に応じて選びます。旋法論は6音階名を前提としているので初級の続編として開講しますが、単独での受講も可能です。

※S1 ソルミゼーション初級とS2 ソルミゼーション中級を通してお申し込み頂くこともできます
S1・S2(対面)全10回 32,000円 (S2動画受講の場合は26,000円)

M中世の音楽:
ロバンとマリオンを学ぼう!

講師: 宮崎晴代(音楽史・理論講義)
花井尚美(模範演奏・歌唱指導)
ジョルジュ・ヴェスィエール(発音指導・文学講義)
  • 日曜 14:00-16:00
  • 前期(オンライン) 2022年4月10日 5月15日 6月12日 7月17日
  • 後期(対面または動画)9月18日 10月23日 11月13日 12月18日 2023年1月15日 2月19日 3月12日
  • 発表会 2023年3月21日(火・祝)
  • 全11回と発表会 38,000円 (後期動画受講の場合は 28,000円 ※発表会参加なし)

※前期、後期のみ、また前期受講後に改めて後期をお申し込み頂くこともできます:
前期4回 12,000円
後期7回(対面)と発表会 28,000円
(後期動画受講の場合は17,500円 ※発表会参加なし)

13世紀フランスの音楽家アダン・ド・ラ・アル Adam de la Halle が残した音楽劇《ロバンとマリオンの劇》がテーマです。この作品は、羊飼いの娘マリオンとその恋人である農夫ロバン、そしてマリオンに横恋慕する騎士の3人を中心に繰り広げられる愉快な音楽劇ですが、この作品を軸に、理論系講義では13世紀の音楽史や当時の社会的背景、トゥルヴェールとアルス・アンティクァの音楽様式、記譜法などをお話いたします。またそれと平行して実技レッスンでは、この音楽劇に出てくる単旋律歌曲とアダン・ド・ラ・アルの多声曲も歌っていきます。NHKフランス語講座でお馴染みのヴェスィエール講師による発音指導などもあります。1年間かけて理論と実践の両面から学び、発表会でいくつかの曲を演奏します。また2023年には講座受講者も参加できるような企画として、中世音楽を専門とする歌手や器楽奏者とともに、集中練習の上、劇全体の上演を目指していきたいと考えています。

V声楽講座
「そこが知りたい、声のこと」

講師: 富本泰成
  • 土曜 19:00-21:00
  • 2022年9月10日 10月15日 11月12日 (オンライン) 12月17日(対面または動画)
  • 全4回 12,500円(4回目動画受講の場合は11,500円)

独唱、合唱を問わず、歌を歌う時に生じる様々な課題、発声上の問題、アンサンブルがうまくいくコツなどについて語る講座です。「いい声でハモる」ことを目指して演奏、また指導活動を活発に行っている若手声楽家富本泰成が、歌うすべての人の疑問に答えます。昨年度行った講座内容をバージョンアップ、発声の奥義にさらに深く斬り込みます!

  • 第1回:「発声のしくみ」:発声に関わる様々なパーツの動きと音色への影響を学びます。これらのことを知っていれば、様々な音色への理解が深まり、表現の幅が広がります。
  • 第2回:「ジャンルによる発声」:ルネサンスのアンサンブル曲、バロックの独唱曲、またバッハの合唱などの発声の仕方について講師自ら実演しながら、それぞれの特徴についてお話しします。またオペラなどの発声との違いについても学びましょう。
  • 第3回:「ハモる声」:ハモる、ってどういうこと?人と声を合わせるためには何が必要なのか、またハモるための音律、特に純正な音程の秘密を解き明かします。ハモらない(=旋律的な)ピタゴラス音律との違いも学びましょう。
  • 第4回:「あなたの声を診断します」:ご希望の方に講座内で歌っていただく、あるいはあらかじめ録音をお聞かせ頂いて、その発声がどのような状態なのか解明します。また、よりよくハモるためにどのようにしたら良いのか、その解決法を実演で指南します。

音楽史講義

L音楽史講義:
ルネサンス・シャンソンの
楽しみ方1(オンライン)

講師: 今谷和徳
  • 土曜 10:00-12:00
  • 2022年6月4日 7月2日 9月17日 10月22日 <11月4日(金)演奏会鑑賞>
  • 全4回 12,000円  ※演奏会チケットは別途

様々な著作やNHK FM「古楽の楽しみ」でおなじみの今谷和徳先生による音楽史の講義です。14世紀から16世紀にかけてフランスではフランス語で歌われる多声シャンソンが数多く作られ、貴族の宮廷などを中心に歌われて楽しまれていました。それぞれの時代を通じてその形態や歌われるテーマなどは変化していきましたが、15世紀の終わり頃から16世紀の初め頃にかけては、ジョスカン・デ・プレを中心に何人もの作曲家たちがこの時期独特の魅力をもったシャンソンを生み出しました。この講座では1500年前後に活躍した作曲家たちが残した多声シャンソンについて概観、歌詞のテーマや音楽の形態について考えるとともに、そのシャンソンを愛好した人々についても思いをはせます。取り上げる曲は11月4日に行われる神戸愉樹美ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団などによる演奏会プログラムにも含まれますので、その予習に最適です。また何曲かは講座「R ジョスカンの名曲を歌う」でオリジナルの計量譜を用いて歌唱実践練習をします。特に声を出して歌ってみたい方は併せて受講されることをお勧めします。

FB現代に生きる
フランス・バロック音楽

講師: 関根敏子
  • 土曜 16:00-18:00
  • 2022年
    前期(オンライン)
    • 第1回 4月16日 個性的なリーダーとアンサンブル 1
    • 第2回 5月21日 個性的なリーダーとアンサンブル 2
    • 第3回 6月18日 華やかなる歌手たち
    後期(対面または動画)
    • 第4回 9月10日 ヴィルトゥオーゾ!な楽器奏者たち
    • 第5回 10月22日 踊りも楽しもう!バロック・ダンス
    • 第6回 11月12日 こんな曲も録音された!珍しい作品の最新盤
  • 全6回 19,500円  (後期動画受講の場合は 16,500円)
  • ※各回ごとにお申し込み頂くこともできます
  • 第1回~第3回 1回につき3,500円
  • 第4回~第6回 1回につき4,000円(動画受講の場合は 3,000円)

NHK FM「古楽の楽しみ」でおなじみの関根敏子先生が、西洋音楽史のなかでもとりわけ特徴的な「フランス・バロック音楽」の魅力あふれる世界についてお話する楽しい連続講座です!今年の講座では「今が旬」のフランス・バロック演奏家を紹介します。そして最近リリースされたCDや演奏会の録画などからフランス・バロックの名曲を解説します。歌、インストゥルメンタル、アンサンブル・グループなどさまざまな分野で最新の演奏アプローチがどうなっているか、それぞれどんな特徴があるのか、ご一緒に楽しみながら探っていきましょう。各回ごとの受講も可能です。

合宿

夏期合宿

講師: 花井哲郎 
アシスタント: 櫻井元希
  • 2022年8月19日(金)20日(土) 21日(日)
  • 会場:八ヶ岳自然文化園
  • 受講料:20,000円
  • 食事・宿泊費:実費(2泊3日で約20,000円)
  • 練習曲:ギヨーム・デュファイ
    ミサ《スラファセパル》より

NHK 長野県原村の静かで美しい別荘地で、グレゴリオ聖歌とルネサンスのポリフォニーを学び歌う3日間の合宿を行います。都会の喧噪を離れ、いにしえの音楽にじっくり向き合いましょう。今年はルネサンス音楽最高傑作のひとつデュファイのミサ《スラファセパル》から、作品に特徴的なセクションを選んで練習します。原村の施設「八ヶ岳自然文化園」大研修室の広い空間で、感染症対策を十分した上で歌います。宿泊は原村のペンションです。個室対応いたしますが、御家族など2人部屋の用意もできます。

  • ※夏期合宿で歌う曲の事前練習を行います。(オンライン)
    合宿参加に必須ではありませんが、併せてぜひご参加ください。
  • 2022年7月16日(土) 8月14日(日)16:00-18:00
  • 全2回 6,000円

講師プロフィール

花井哲郎 (フォンス・フローリス古楽院 院長)

古楽演奏家。1996年以来ア・カペラの声楽アンサンブルである「ヴォーカル・アンサンブル カペラ」の音楽監督としてグレゴリオ聖歌とルネサンス音楽の演奏を続ける。CDアルバムではジョスカン・デ・プレのミサ曲全集シリーズを好評リリース中。また声楽と器楽による「古楽アンサンブル コントラポント」のリーダーとして、主にバロック時代の宗教音楽演奏に取り組み、2016年にはOttava Recordsレーベル第1弾としてモンテヴェルディ「聖母の夕べの祈り」のライブ録音をリリースする。2015年より長野県の原村で「はらむら古楽祭」を企画開催、指揮者またオルガン、チェンバロ奏者として演奏会を行う。フランス・バロック宗教音楽を専門とする「合唱団フォンス・フローリス」指揮者、また様々な古楽アンサンブルの指揮、指導を行う。「フォンス・フローリス古楽院」院長、国立音楽大学講師。

渡辺研一郎

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東京藝術大学院音楽研究科修士課程音楽学専攻修了。グレゴリオ聖歌の初期の記譜法である「譜線無しネウマ」に関する研究論文により修士号取得。ピアノを小倉郁子、志村泉、林苑子、E.D.ヴァイスハールら、クラヴィコードを高橋尚子、中世・ルネサンス期の教会音楽の演奏法を花井哲郎、声楽を花井尚美の各氏に師事。アルベルネ・ユーゲントコール、立教トリニティコール、行徳混声合唱団、混声合唱団「水曜会」、等のピアニスト。ヴォーカル・アンサンブル カペラ、サリクス・カンマーコア、emulsion、vocalconsort initium、企(とも)、等のメンバー。フォンス・フローリス古楽院講師。日本グレゴリオ聖歌学会会員。

櫻井元希

広島大学教育学部第四類音楽文化系コース、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。同大学院古楽科をバロック声楽で修了。声楽を枝川一也、益田遙、河野克典、寺谷千枝子、櫻田亮の各氏に、バロック声楽を野々下由香里氏に、合唱指揮をアレクサンダー・ナジ氏に、指揮を今村能氏に、古楽演奏を花井哲郎氏に、ヴォイストレーニングをVocology in Practiceの小久保よしあき氏に師事。これまでに、ヘンデル「メサイア」バッハ「ロ短調ミサ」「教会カンタータ」「マタイ受難曲」モーツァルト「レクイエム」などのソリストを務める。Salicus Kammerchor、Ensemble Salicusを主宰。フォンス・フローリス古楽院講師。東京藝術大学バッハカンタータクラブ2013-2015年度演奏委員長。ヴォーカル・アンサンブル アラミレ、リーダー。The Cygnus Vocal Octet、ジャパンチェンバークワイア、ヴォーカル・アンサンブル カペラ、古楽アンサンブル コントラポント等に所属。

辻康介

歌手。ソルミゼーション講座を東京・名古屋・仙台・大阪で開講、コーラス・カンパニーや聖グレゴリオの家などで教える。また、日本合唱指揮者協会、全日本合唱連盟、日本コダーイ協会、日本音楽学会、日本音楽教育学会のほか、愛知県立芸術大学や高校の教員のための研究会などに講師として招かれた。国立音楽大学楽理科卒、同大学研究所研修課程終了、イタリアに留学、ミラノ市立音楽院バロック声楽科2年専門課程終了。声楽を牧野正人、C.カヴィーナ、R.バルコーニらに、ルネサンス・ポリフォニーの演奏法と古楽の演奏理論をD.フラテッリらに師事。様々な楽団を主宰し古楽を中心に多様な音楽活動を展開、現在は「辻康介と葉山古楽婦人会」など。モンテヴェルディ「オルフェオ」(宮城聡演出)や「オルフェオの冥界下り」(安田登構成・演出)のオルフェオ役。合唱団Ogmios指揮者、聖心女子大学グリークラブ常任指揮者。

富本泰成

東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業。声楽を菅英三子、上杉清仁、川上茂、赤沢啓子の各氏に師事。大学卒業後は発声という運動をより科学的・解剖学的な視点から考えるために、さまざまなメソッドから学ぶ。Vocology in Practiceの小久保よしあき氏、Estill Voice Train-ingの稲幸恵氏、ヴォイトレ・マスター®メソッドのMasayo Yamashita氏に発声を師事。古楽演奏を花井哲郎氏、アカペラ・アンサンブルのハーモニー理論を犬飼将博氏に師事。2009年に創立された合唱団、harmonia ensembleの団員として、2011年に行われた第40回トゥール国際合唱コンクール(フランス)にてグランプリを受賞、以降、2012年ヨーロッパグランプリ(スロヴェニア)、2013年南フランス国際合唱フェスティバル(フランス)、2014年第10回世界合唱シンポジウム(韓国)などに出場し、数多くの合唱経験を積む。その経験からアカペラのアンサンブルの演奏活動に特に力を入れており、「Vocal Ensemble 歌譜喜(混声)」「女声アンサンブル八重桜(女声)」「emulsion(男声)」の3つの声楽アンサンブルを主宰している。ヴォーカル・アンサンブル カペラ、古楽アンサンブル コントラポント、Salicus Kammerchor、Ensemble Salicus、vocalconsort initium、ENSEMBLE XENOS、メンバー。東京混声合唱団レジデントメンバー。

宮崎晴代

武蔵野音楽大学音楽学学科および同大学院修士課程音楽学専攻修了。米国フロリダ州立大学大学院博士課程でCertificate in Early Musicを取得後、東京大学先端科学技術研究センター協力研究員として、音楽における時間論と記譜法を研究する。大学で中世・ルネサンス時代の音楽理論研究を行う一方、中世音楽合唱団に所属し、演奏活動も行っている。日本音楽学会、アメリカ音楽学会、西洋中世学会各会員。国際音楽資料情報協会(IAML)日本支部事務局長。著書『バロック音楽の名曲』(2008)、共訳書『グロケイオ「音楽論」全訳と手引き』、『ミクロログス(音楽小論):全訳と解説』など。東京芸術大学、武蔵野音楽大学、昭和音楽大学、各講師。

花井尚美

オランダ王立デン・ハーグ音楽院バロック声楽科、ブラバンド音楽院古楽声楽アンサンブル科をそれぞれソリスト・ディプロマを取得して卒業。オランダの「カペラ・プラテンシス」「スーパー・リブルム」などのアンサンブル歌手として、またソリストとして活躍したのち帰国。中世からバロック、古楽声楽のスペシャリストとして演奏活動を行っている。またトルコやアラブの民族音楽も歌う。「ヴォーカル・アンサンブルカペラ」古楽アンサンブル「コントラポント」メンバー。「アントネッロ」と共演、録音を行う。毎年デュファイの誕生日に「デュファイ祭」を開催(昨年はオンラインで配信) 中世フランス文学『薔薇物語』をテーマにコンサートシリーズも開催。中世女声アンサンブル「ド・リーフデ」「ルックス・ヴィヴェンス」を指導。現在ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの聖歌を歌うオンライン講座を開催中。

ジョルジュ・ヴェスィエール

獨協大学外国語学部フランス語学科専任講師。NHKラジオ講座「まいにちフランス語」(入門編)講師(2021年4月〜9月)。パリ第4大学でフランス中世文学、パリ第3大学でフランス語教授法の修士号取得。2019年4月からWEBコラム『三省堂 WORD WISE-WEB「歴史で謎解き!フランス語文法」』を連載中。主要論文:「中世抒情詩における獅子のモチーフ: ペラン・ダンジクールの詩を例に」、「Copie, authenticité et originalité dans les "chansonniers" de trouvères : un bref panorama」、「Et je suis cil qui ne puis oblïer : l’oubli dans les chansons de Gace Brulé」。

今谷和徳

音楽史家。1945年生まれ。早稲田大学第一法学部卒業、同大学院文学研究科(西洋史専攻)博士課程後期課程単位取得満期退学。長年にわたり、早稲田大学、慶應義塾大学をはじめとする多数の大学で講師を歴任。現在、早稲田大学の公開講座の講師や各種レクチャーの講師、NHKのFM放送への出演など、多方面で活動。専門は西洋音楽史。著書に『バロックの社会と音楽・上下』(音楽之友社)、『ルネサンスの音楽家たちⅠ、Ⅱ』(東京書籍)、『新版 中世・ルネサンスの社会と音楽』(音楽之友社)、共著に『フランス音楽史』(春秋社)ほか。

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関根敏子

音楽学。NHK-FM番組「古楽の楽しみ」パーソナリティ。桐朋学園大学音楽学部作曲理論学科(音楽学)卒業後、フランス政府給費留学生としてフランス国立パリ高等音楽院(パリ・コンセルヴァトワール)に学ぶ。またチェンバロをスコット・ロス、トン・コープマン他の各氏に師事。帰国後、桐朋学園大学・早稲田大学・立教大学・昭和音楽大学・東洋大学講師を歴任。フォンス・フローリス古楽院講師、元音楽文献目録委員会事務局長。北とぴあ国際音楽祭アドバイザー。『ドメニコ・スカルラッティ』(音楽之友社)、Aヘリオット著『カストラートの世界』(国書刊行会、共訳)、ドメル・ディエニー著『演奏家のための和声分析と解釈:フォーレ』(シンフォニア、翻訳)、フランス古地図散歩(連載、之潮)、リスト著「ショパン」(訳)他、多数。

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フォンス・フローリス古楽院 事務局 (コーラス・カンパニー内)
電話 075-415-8686 FAX 075-415-8687 メール kogakuin@fonsfloris.com